和菓子の
再発見を願う。
想い
餡麩三喜羅開発当時の一九七〇年代は、
洋菓子が勃興する時期で、
和菓子業界の先行きが不透明に感じられていました。
洋菓子を扱ったり、洋菓子屋に業態転換したり、
はては廃業される方もみえたとのことです。
そのような環境の中で、六代目は日本固有の素材に
着目しなおそうとしていました。
その際に出会ったのが、麩饅頭でした。
麩饅頭というのは、
お麩の食品製造業者が作るものでしたが、
それを和菓子屋が作るお菓子として昇華したら、
独自性のある商品ができるのではと考え、
開発に取り組みました。
当時の尾張地方は家庭でお麩を食す地域でした。
お麩に親しみをもっていただけるお客様がいた上に、
近隣に製麩メーカーもありましたので、
情報交換をするなどして、五代目の協力のもと、
度重なる商品改良を行いました。
このように開発された餡麩三喜羅は、
六代目の本物志向に基づき、
最高級の素材を、最大限に生かす
大口屋の受け継がれた伝統の製造技術とこだわりが
生み出したものと考えております。
餡麩三喜羅のこだわり
大口屋は文政元年の創業以来、今日まで伝統の技を頑なに守り続け、素材を活かした和菓子作りに精魂を込めて参りました。
「餡麩三喜羅」はそんな大口屋の自慢の一品!
もちもちとした歯ごたえながら口の中ではすっと溶けていく生麩のなめらかな口当たりと、さっぱりとしたこし餡の上品な甘みは、数多くの著名人からも愛され続けています。
大口屋自慢の一品
餡麩三喜羅は、職人の技と勘で丁寧に仕上げた独特の食感の麩と、高級菓子に用いられる方法で作り出されたさっぱりとした上品な甘さのこし餡が絶妙の組合せ。
また、本体を包み込む塩漬けされた山帰来(別名サルトリイバラ)の葉の香りと塩味が、程良いアクセントとなり味に深みを加えています。
尾張の里で培われた技と味わいの妙を是非ご賞味ください。
製造工程・餡と生麩
餡麩三喜羅を包む山帰来の葉は、山奥で採取され、形を整え半年に渡って塩漬けされたものを使用しています。
使用前に、再度社内で洗浄と検品を行います。
山帰来の葉は、商品名の由来でもあり、見た目の特徴でもあります。塩漬けされた葉は、ほんのり香り、味覚にも重要なアクセントとなり、五感で楽しんで頂ける商品になります。
製造工程・山帰来の葉
餡麩三喜羅の餡づくりは、小豆の仕入れから行う自社製餡をしています。上生菓子作りと同じ餡練りの製法で、丁寧に作っております。
生地は、職人が配合を行い、丁度よい性質になるように作っております。季節に合わせて水分量を調整するなど、常に生地に向き合って製造しております。
尾張の里で
培われた技と
味わいの妙
光る職人の技と勘
餡麩三喜羅の重要な仕上げのパートを担当するのは、30年以上勤務するベテランから若手まで、幅広い年代の職人たちです。
大口屋自慢の和菓子づくりのエキスパート達は、日々の作業だけにとどまらず、常に技量を向上させるように努めております。
和菓子の匠たち
餡麩三喜羅の餡は、砂糖を加熱して蜜にしてから生餡に加えていく高級菓子に用いられる方法で作ります。
職人の長年の経験で培った技と勘で丁寧に仕上げた餡が「餡麩三喜羅」独特のさっぱりとした上品な甘さをつくり出しています。
濃尾平野の銘菓
餡麩三喜羅
江戸時代後期の文政元年創業、尾張江南は布袋の地で7代にわたって
商売をさせていただいております。今日まで伝統の技を頑なに守り続け、
素材を活かした和菓子作りに精魂を込めて参りました。
尾張の里で培われた技と味わいの妙を、どうぞお楽しみくださいませ。
- 社名
- 有限会社 大口屋
- 住所
- 〒483-8235 愛知県江南市布袋町中67
- 電話
- 0120-00-9781
- FAX
- 0120-44-0096